成人映画館 オークラ劇場
先日、ヨウイチさんと東京23区一日乗車券を
使って東京界隈のエロスポットをブラブラしてきました。
SMショップ、SMバーなど様々な場所を訪れましたが、
いい意味でも悪い意味でも一番印象に残ったのがこの場所です。
上野にあるピンク映画館「オークラ劇場」
ピンク映画館という失われつつある古き良き文化。
オークラ劇場は、屋台骨を支え続けているわけですが
その二階建ての建物は真新しささえ感じさせるものでした。
ちなみに二階はゲイの方御用達のハッテン場らしいです。
映画のラインナップはこんな感じです。
写真一番右の「性欲タクシー走る車内で」
主役は脇役俳優としておなじみの田中要次です。
早速中に入ってみましょう。
すると妙に生暖かい暖房が頬を撫で、
たばこの香りが鼻をつんざいてきました。
それもそのはず、映画鑑賞を終えたジジイが
ベンチに座ってタバコを吸っていました。
一瞬ここは昼下がりの寂れた公園かと、
勘違いしてしまいそうな光景でした。
入ってすぐ傍にある、宝くじの売り場のような受付でチケットを買います。
おばちゃんは僕の顔を見ることなく切符を切りました。
客の顔など見たくもないのでしょう。
注目は当日限り有効という点で、
一度買ってしまえば終日見放題。
オークラ劇場は日付が変わって
朝の5時まで営業しているので
終電を逃したら、ちょっとした宿としても利用もできます。
まあいろいろと身に危険は及びますが……。
他にも風俗雑誌やらエロ本やら新聞が置いてあって、
ただで持っていくことができます。
これだけで映画代金の元はとれてしまう。
さて劇場に入ってみます。
中は意外と広い。小さなシネコンと同じくらいだろうか。
平日の昼だったのですが客の入りは意外とよくて、
後ろの方の席は半分以上埋まっていました。
客層は50代以上のジジイばかり。
どいつもこいつもホームレスのような身なりをした猛者です。
映画の上映開始。
するとパカッパカッという音が、
いたる席から鳴りました。
客席のジジイたちがワンカップを
開けた音だと気づくのに時間はかかりませんでした。
数分後、セックスシーンに向けて
ヒートアップするスクリーン内とは打って変わって
早くも睡魔が襲ってきました。
僕がウトウトとしそうになると、
突然いびきが聞こえてきました。
それもただのいびきではないです。
「グガーグガー」
というジャイアンの歌声のようないびきでした。
僕より先に客席のジジイが落ちてしまったようです。
「グガーグガー」「あんっあんっ」
「グガーグガー」「あんっあんっ」
セックスシーンとジジイのいびきが交錯して
逆に目が覚めてしまいました。
次は携帯電話の着信音です。
けたたましい着信音がやむと、
前の方の席から立ち上がったおっさんが
「すいません、すいません、今取り込み中でして!」
と言いながら通路をダッシュしてきます。
映画はセックスシーンを迎えていました。
彼はスーツを着ていて身なりは、
ビジネス街を闊歩しているようなサラリーマンです。
電話の相手にはバッチリと喘ぎ声が聞こえていたことでしょう。
そうこうしているうちに一本目が終わりました。
すでに注目はスクリーンより客席。
二本目。
一本目の開始直後から、やたらと劇場内の通路をウロチョロしている人がいました。
酒を飲みすぎたせいか、ときどきトイレに行くジジイは
いたけどこの人は明らかに違います。
――不気味だったのであえて見ないようにしていたが今度来たら見てみよう。――
僕はそう決意しました。
薄暗い劇場内に浮かび上がる黒い人影が、
通路を通ってこちらに向かってきます。
僕は視線をそらさず、じっと見つめます。
近づくにつれて、だんだんと実体が浮かび上がってきます。
正体はババアでした。
年齢は60くらいでやけにおめかしをした
お世辞にも熟女とは言えないババアでした。
僕と目が合うとババアは、
じっとまるで獲物を捕らえるような目で
見つめてきました。
まさか…。
一瞬にして悪夢が頭をよぎり目を
つぶりながら目を逸らしました。
2時間半の上映時間をなんだかんだで
楽しむことができました。
全体的にムッチリとした女優が多かったですね。
なかでもMaikaという女優は体付きもほどよく、
顔もかわいらしかったです。
そして何よりも客席がエキサイティングでした。
オークラ劇場。
普通の人生では味わえない異質な時間を経験したいならオススメです。
少し気に入っていただけた方はクリックをお願いします。
使って東京界隈のエロスポットをブラブラしてきました。
SMショップ、SMバーなど様々な場所を訪れましたが、
いい意味でも悪い意味でも一番印象に残ったのがこの場所です。
上野にあるピンク映画館「オークラ劇場」
ピンク映画館という失われつつある古き良き文化。
オークラ劇場は、屋台骨を支え続けているわけですが
その二階建ての建物は真新しささえ感じさせるものでした。
ちなみに二階はゲイの方御用達のハッテン場らしいです。
映画のラインナップはこんな感じです。
写真一番右の「性欲タクシー走る車内で」
主役は脇役俳優としておなじみの田中要次です。
早速中に入ってみましょう。
すると妙に生暖かい暖房が頬を撫で、
たばこの香りが鼻をつんざいてきました。
それもそのはず、映画鑑賞を終えたジジイが
ベンチに座ってタバコを吸っていました。
一瞬ここは昼下がりの寂れた公園かと、
勘違いしてしまいそうな光景でした。
入ってすぐ傍にある、宝くじの売り場のような受付でチケットを買います。
おばちゃんは僕の顔を見ることなく切符を切りました。
客の顔など見たくもないのでしょう。
注目は当日限り有効という点で、
一度買ってしまえば終日見放題。
オークラ劇場は日付が変わって
朝の5時まで営業しているので
終電を逃したら、ちょっとした宿としても利用もできます。
まあいろいろと身に危険は及びますが……。
他にも風俗雑誌やらエロ本やら新聞が置いてあって、
ただで持っていくことができます。
これだけで映画代金の元はとれてしまう。
さて劇場に入ってみます。
中は意外と広い。小さなシネコンと同じくらいだろうか。
平日の昼だったのですが客の入りは意外とよくて、
後ろの方の席は半分以上埋まっていました。
客層は50代以上のジジイばかり。
どいつもこいつもホームレスのような身なりをした猛者です。
映画の上映開始。
するとパカッパカッという音が、
いたる席から鳴りました。
客席のジジイたちがワンカップを
開けた音だと気づくのに時間はかかりませんでした。
数分後、セックスシーンに向けて
ヒートアップするスクリーン内とは打って変わって
早くも睡魔が襲ってきました。
僕がウトウトとしそうになると、
突然いびきが聞こえてきました。
それもただのいびきではないです。
「グガーグガー」
というジャイアンの歌声のようないびきでした。
僕より先に客席のジジイが落ちてしまったようです。
「グガーグガー」「あんっあんっ」
「グガーグガー」「あんっあんっ」
セックスシーンとジジイのいびきが交錯して
逆に目が覚めてしまいました。
次は携帯電話の着信音です。
けたたましい着信音がやむと、
前の方の席から立ち上がったおっさんが
「すいません、すいません、今取り込み中でして!」
と言いながら通路をダッシュしてきます。
映画はセックスシーンを迎えていました。
彼はスーツを着ていて身なりは、
ビジネス街を闊歩しているようなサラリーマンです。
電話の相手にはバッチリと喘ぎ声が聞こえていたことでしょう。
そうこうしているうちに一本目が終わりました。
すでに注目はスクリーンより客席。
二本目。
一本目の開始直後から、やたらと劇場内の通路をウロチョロしている人がいました。
酒を飲みすぎたせいか、ときどきトイレに行くジジイは
いたけどこの人は明らかに違います。
――不気味だったのであえて見ないようにしていたが今度来たら見てみよう。――
僕はそう決意しました。
薄暗い劇場内に浮かび上がる黒い人影が、
通路を通ってこちらに向かってきます。
僕は視線をそらさず、じっと見つめます。
近づくにつれて、だんだんと実体が浮かび上がってきます。
正体はババアでした。
年齢は60くらいでやけにおめかしをした
お世辞にも熟女とは言えないババアでした。
僕と目が合うとババアは、
じっとまるで獲物を捕らえるような目で
見つめてきました。
まさか…。
一瞬にして悪夢が頭をよぎり目を
つぶりながら目を逸らしました。
2時間半の上映時間をなんだかんだで
楽しむことができました。
全体的にムッチリとした女優が多かったですね。
なかでもMaikaという女優は体付きもほどよく、
顔もかわいらしかったです。
そして何よりも客席がエキサイティングでした。
オークラ劇場。
普通の人生では味わえない異質な時間を経験したいならオススメです。
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